ボードゲームの日々

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【ボドゲレビュー】「西フランク王国の建築家」を遊んで

どうも、こすとっくです。

今回はボードゲームレビューpart 9ということで「西フランク王国の建築家」について書きたいと思います。

ここでは、細かいルールにはあまり触れずに、私の感じたゲームの率直な感想について書いています。

読んでくれた方に少しでも楽しんでもらえれば幸いです。

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目次

1. ゲームの概要

2. 購入、プレイの経緯は?

3. どんなところがおもしろい?

4. 我が家の率直な感想

5. まとめ

 

1. ゲームの概要

建築家となって建物や大聖堂を建設していくワーカープレイスメントゲームです。

ワーカーを置くことで建設に必要なリソースを入手し、建設を通して勝利点に変換します。

弟子を雇ったり、建物の効果を得たりすることでアクションの効率を上げるエンジンビルド要素もあります。

これだけ聞くとよくあるゲームといった印象ですが、このゲームには特殊なワーカープレイスメントシステムが組み込まれており、独特なジレンマとインタラクションがあります。

初期から持っている大量のワーカーを、アクションスペースに置けば置くほどたくさんのリソースが得られますが、置きすぎると他のプレイヤーにワーカーが捕まってしまいます。

大聖堂建築も早どり要素であり、お互いに相手の動きを強く意識、抑止しながら、得点を伸ばしていく唯一無二のプレイ感を持つゲームです。

 

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以下、私の個人的なゲーム評価軸です。

 

A. ゲームのテーマ(フレーバー)

建築家となって建物や大聖堂を建築していくゲームです。

 

B. ゲームの核となるシステム(メカニクス

インタラクション強めの特殊なワーカープレイスメント

 

C. 拡大再生産性(エンジンビルド要素)

弟子を雇ったり、建物の効果を得たりすることでアクションの効率を上げることができます。

 

D.盤面の展開

あまりないと思います。

 

E. 点数、優劣の見え方

得点状況はオープンになってます。

 

F. 戦略の幅

自分のワーカーをどの程度置くか、相手のワーカーをどこで取るか、どの弟子を雇っていくかなど、選択肢は豊富です。

 

G. 秘匿情報の有無

手札の建物くらいでしょうか。ほぼありません。

 

H. インタラクションの程度

バチバチにあります。相手の動きに注意してワーカーの確保や大聖堂建築をしなければなりません。

 

I. 運要素

カード運はありますが、まぁあまり感じません。

 

J. ゲームの重さ

個人的には5段階で3くらいです。(BGG:2.75)

 

2. 購入、プレイの経緯は?

1時間程度で遊べる中量級のワーカープレイスメントゲームでベーシックなリソース獲得、変換で点数を競うゲームを探しており、このゲームに至りました。

インタラクション強めのメカニクスに好みが出ること、そのメカニクス故に3人以上のプレイが推奨されていることなどは知っていましたので、嫁様との2人プレイが基本となる我が家には合わない気もしましたが、遊んでみたい誘惑に負けて購入しました。

 

3. どんなところがおもしろい?

唯一無二のワーカープレイスメントメカニクスがおもしろさの肝になります。

一般的なワーカープレイスメントゲームとは異なり、アクションスペースに置けるワーカーの数に上限がないため、アクションスペースの早どり争いは起こりません。

ワーカーは各自20個持っていて、回収アクションを実行するまではアクションスペースに留まり続けます。

リソースが得られるアクションスペースでは、基本的に1人目のワーカーを置いた時には1つのリソースが得られるだけですが、2人目を置いた時には2つ、3人目を置いた時には3つと、もらえるリソースがどんどん増えていくため、同じアクションスペースにどんどんワーカーを置いていきたくなります。

しかし、ここで問題になるのが「相手のワーカーも回収できる」というシステムです。

相手のワーカーを回収したら、牢獄にぶち込むことでお金がもらえます(このゲーム、お金を得る手段が結構限られているので、重要です)。

すなわち、効率的にリソースを得るためにワーカーは同じスペースにどんどん置いていきたいが、置きすぎるとワーカーを取られてしまうというジレンマが発生します。

また、ワーカーを捕縛する側も捕縛、牢獄収容とお金を得るのに2手番を必要とするため、効率的に動くにはなるべく一気にたくさんのワーカーを捕縛したいのです。

お互いにどこまでワーカーを貯めるか、相手のスピードを常に意識してどこで抑えるかといった駆け引きがこのゲームの独特なおもしろさになります。

 

4. 我が家の率直な感想

これまで書いてきたこのゲーム独特のおもしろさは2人プレイでも十分に楽しめます。

ちまちましたリソース管理をしていくゲームは自分の状況に強く目が向きがちですが、このゲームは相手にも目を向ける必要があるので、いっしょにゲームしてる感が強いです。

ただし、3人以上でプレイした方が楽しめることは間違いないと感じます。そのための第3者となるbotが用意されているのですが、入れたことがありません。対人戦の中にbot処理を入れるのってちょっとめんどうに感じてしまいます。

また、手札の建物まて完全にオープンにすると、相手の狙いが明確にわかるようになり、さらにインタラクションが強くなってこのゲームの持つおもしろさが増す気がしますが、デザイン段階で検討されたのか気になります。

 

5. まとめ

我が家の評価:★★★☆☆

おもしろいゲームですが、我が家が2人プレイ中心のプレイスタイルであったことと、好みの問題で星3つとしました。

好みというのはリソース管理のシステムについてです。なんとなくなのですが、目標となるカードなどから必要なリソースを計算し、ここにワーカーをおいて木材を得て、次はこっちに置いて石材を得て、という動きが作業的に感じてしまい好きになれませんでした。

とくにこのゲームは純粋なワカプレと違い、リソース獲得を邪魔されることはない(効率的なリソース獲得は邪魔されますが)ので、そのあたりが好みでないのだと感じました。

3人以上でプレイすることでまた考えも変わってくると思うので、機会があれば遊んでみたいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。