【ボドゲレビュー】「ハゲタカのえじき」を遊んで
どうも、こすとっくです。
今回はボードゲームレビューpart 12ということで「ハゲタカのえじき」について書きたいと思います。
ここでは、細かいルールにはあまり触れずに、私の感じたゲームの率直な感想について書いています。
読んでくれた方に少しでも楽しんでもらえれば幸いです。
目次
1. ゲームの概要
2. 購入、プレイの経緯は?
3. どんなところがおもしろい?
4. 我が家の率直な感想
5. まとめ
1. ゲームの概要
非常にシンプルな競りゲームです。
各プレイヤーはそれぞれ1〜15までの数字が書かれたカードを持ち、各カードを1回ずつ使って入札します。
場には-5〜+10の得点カードがランダムに出てくるので、手札が尽きるまで15回の入札を行うことになります。
入札方法はみんな同時に1枚の手札を出し合い、その大小を競う方式ですが、他の人と同じ数字を出してしまった(バッティング)場合、その競りからは除外されてしまいます。
他プレイヤーとのバッティングを避けながら得点カードを集め、合計得点の1番大きなプレイヤーの勝利です。
以下、私の個人的なゲーム評価軸です。
A. ゲームのテーマ(フレーバー)
なんでしょう。テーマ性は感じません。
B. ゲームの核となるシステム(メカニクス)
競りとバッティング(Sealed Bid with Cancellation)
C. 拡大再生産性(エンジンビルド要素)
ありません。
D.盤面の展開
ありません。
E. 点数、優劣の見え方
得点状況はオープンであり、重要な情報です。
F. 戦略の幅
シンプルなゲームですが、しっかり戦略的に考えることができます。
G. 秘匿情報の有無
ほぼありません。
H. インタラクションの程度
競りですから、バチバチです。
I. 運要素
あまりないかな。。考え方次第。
J. ゲームの重さ
個人的には5段階で1くらいです。(BGG:1.17)
2. 購入、プレイの経緯は?
年末年始に親族と遊ぶために簡単なゲームを探していて購入しました。
シンプルなルールでインストが簡単であること、おもしろさの核がわかりやすいことから、老若男女楽しめるゲームだと感じていました。
3. どんなところがおもしろい?
他プレイヤーの様子を見ながら入札する競りゲームのおもしろさをシンプルに味わえます。
バッティングの要素があることで戦略性が上がると同時に、パーティーゲームとしての盛り上がりがあり、子どもから大人まで幅広く楽しめます。
インスト3分ですぐに遊べるゲームでありながら、戦略をたてるポイントがわかりやすく、プレイ時間も10分かからないうちに終わるので、すぐにリプレイしたくなります。
わかりやすさ、戦略性、スピード感のバランスが非常によい、パーティーゲームの傑作です。
4. 我が家の率直な感想
競りのメカニクス以外のすべてを削ぎ落とし、非常に洗練された素晴らしいゲームです。
私は競りゲームをプレイする上で難しいのは、競り落とすものの「絶対価値」の理解だと考えています。例えば、りんごを1個競り落とすとき、このりんごの妥当な値段はいくらでしょうか。これは相場によって異なります。さらにボードゲームでは、そのりんごに特殊な効果が付いていたり、3個集めたら得点が2倍になったりといったセットコレクション要素があったりします。このように要素が複雑になると、そのりんごにいくらの価値があるのか判断が難しくなり、また個人の状況による価値変動も複雑になります(セットコレクションの例ではりんごを2個持っているプレイヤーと1個も持っていないプレイヤーとではりんごの価値が異なる)。
「ハゲタカのえじき」では、競りの商品が得点カードであり15段階の価値が明記されています。さらに使用するカードの価値も15枚であり、単純に考えれば「10点には15のカード」と対応させることができ、競り落とすものの「絶対価値」が非常にわかりやすいのです。このことは小箱ゲームとして、プレイヤーが簡単に戦略立案できることに非常に貢献しています。
また、このような「同時競り」においては、タイブレイクのためのルールが必要ですが、このゲームではバッティングルールを採用することで、さらに刺激と盛り上がりを生み出しています。
プレイ時間の短い小箱ゲームでありながら、相手の「思考段階」「読みレベル」を読むというゲームのおもしろさを存分に味わうことができます。なんか大袈裟に言ってますが、適当に出してバッティングして盛り上がるだけでおもしろいですしね。
5. まとめ
我が家の評価:★★★★☆
小箱ゲームとして非常におもしろいゲームだと思います。
30年以上前のゲームでありながら未だ遊ばれていることが、そのおもしろさを物語ってますよね。
古くからある小箱ゲームで有名なものに「ニムト」がありますが、「ハゲタカのえじき」の方がおもしろさが直感的にわかりやすいゲームだと感じます(個人的にはニムトの方が奥深いゲームだと感じていて好きですが、好みですかね)。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。